11月23日(金・祝)、24(土)の2日間の日程で、第34回中四国精神保健福祉士大会 島根大会が開催されました。
隣県での開催ということもあり、鳥取県からも多くの会員が参加しました。座長や発表者を担当する会員もありました。
《初日》
◎基調講演 「リカバリーとは何か ~リカバリーの考え方と実践の視点~」
◎パネルディスカッション
「リカバリーにかかわる実践報告 ~医療・地域・当事者 それぞれの立場から~」
◎特別報告 「離島の精神科医療を守りぬく」
◎懇親会
《2日目》
◎第 1 分科会 ワークショップ SAT-G ライトを活用したギャンブル障がい支援
◎第2分科会 実践報告「夢を支える」
◎第3分科会 ワールドカフェ「それぞれのリカバリー」
◎第4分科会 事例検討 インシデントプロセス法を用いた事例検討
~参加者の感想~
『今回のテーマは「リカバリー」で、本人主体の支援とはなにかを考えさせられるテーマでした。ベルリンの壁を例えに、リカバリーを阻害するものの中には支援者や福祉サービスが含まれているとの話がありました。本人主体で生活するとはなにか、支援者も改めて考えなければ本人が自分らしい生活することには繋がらないと感じました!リカバリーは病気から回復するということだけでなく、希望をもって社会に貢献できる人生を送ることとありました。
ピアカウンセラーの方が言われていたのは、"社会から必要とされる、また人間として対等になり、頼りにされたい"という気持ちでした。そして、1番近くにいる人間が支援者になるとも言われていました。リカバリーをしていくために、周りから必要とされることが重要になってくることを改めて感じることができ、そのための支援者に必要なこととはなにかと考えさせられました。
また、別の報告では、離島での精神科医療の難しさを感じました。高齢化が進むことで、より支援者が頼られる存在となるため、今後PSWとして求められる支援の幅も広くなると感じました。
そして、中四国のPSWが一堂に集まることで刺激をもらい、励まし合い元気を得ることができました。参加できることに感謝です。』
『今回の大会ではピアサポートの方の言葉が心にグサグサと突き刺さりました。支援者に色々話しても、枠組みから外れた事はスルーされてしまう。いつしか話すことも諦めてしまう。ある時、支援者も 悩んでいるんだということを知り、「この人も悩んでるんだ」と気付き、信頼が生まれた。「病気の人」ではなく一人の人としてみて欲しい。
普段自然にしていることが、こんなにも当事者を諦めの気持ちにさせてしまうこともあるのかとショックでした。私達支援者は、当事者の声を聞く責任があるのだと思いました。そして、当事者の可能性を、希望を奪ってはいけないということを改めて考えさせられました。「当事者が自分の人生を自分で決め、自分の人生を生きていけるような支援」を目指していきたいなあと思いました!』
島根県精神保健福祉士会の皆様、お世話になり本当にありがとうございました。来年度は、岡山県で開催されます。皆様との再開を楽しみにしています。